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【皮膚科医が警告】秋の肌は夏より危険!40代・50代が今すぐ実践すべき「4つの習慣」

一年の中で最も肌が老化しやすい季節、それは「夏」ではなく「秋」です。夏の間に疲れ切った肌が、急に乾燥した空気にさらされることで、肌の内部では「老化の非常事態」が発生。ゴワつく肌のキメ、何を塗っても潤わないインナードライ、そしてふと気づくと深くなっている小じわ。これらはすべて、秋の肌が発する危険サインです。

本記事では、正しいスキンケア習慣で危険な季節から肌を守るための「4つの習慣」を詳しく解説します。40代・50代の方は、この秋こそ肌年齢を巻き戻すチャンスを掴んでください。

なぜ秋になると肌がボロボロになるの?

一体なぜ、秋になると肌の老化が急激に進むのでしょうか? その理由はとても簡単です。

一つ目は、「夏のダメージの蓄積」。夏の間、強い紫外線と戦い続けたことで、秋の肌は「保護膜」、つまりバリア機能が大きく弱っている状態にあります。二つ目は、「急激な環境の変化」。気温と湿度が一気に下がることで、乾燥した空気が弱ったバリア機能の隙間から水分を容赦なく奪っていきます。その結果、肌の表面はテカっているのに、内側はカラカラという最悪の状態、「インナードライ」が発生します。内側の乾燥によってハリが失われ、肌は自らを守ろうとして角質を厚くし始めます。こうして、ゴワつきやくすみが目立つ悪循環が生まれてしまうのです。

今日から始めよう!老化の悪循環を断ち切る「4つの実践法」

ここでは、老化の悪循環を断ち切るための4つの実践法をご紹介します。
どれも今日からすぐに始められるものばかりですので、ぜひ日々のケアに取り入れてみてください。

 

実践法①|洗顔料を『弱酸性』に変えましょう

最初の実践法、これが最も重要です。それは、「洗顔料のpHを確認すること」。

まずpHについて簡単に説明します。健康な肌の表面は、もともと弱酸性のときに最も安定しています。ところが、キュッキュッとした洗い上がりが特徴の洗顔料の多くは、実は強アルカリ性なのです。

弱酸性の肌にアルカリ性の洗顔料を使うということは、わざと肌に刺激を与えているのと同じ。必要な皮脂まで根こそぎ奪い去り、守るべきバリア機能を自ら壊してしまう行為といえます。そのため、秋のスキンケアの第一歩は、洗顔料を弱酸性タイプに変えることから始めましょう。

洗顔するときは、泡をたっぷり立てて、指が直接肌に触れないように注意します。泡だけでやさしくマッサージするように洗うのがポイントです。

すすぎは32℃前後のぬるま湯で行い、洗顔後はタオルでこすらず、ポンポンと押さえるように水分を取り除くようにしてください。

 

実践法②|有効成分配合の化粧水を『ハンドプレス』で浸透させましょう

二つ目の実践法は、「どんな水分を」「どうやって補給するか」についてです。まずは、水分補給の基本となる「化粧水選び」から考えてみましょう。秋の肌ケアは、次の3つの成分に注目するのがおすすめです。

一つ目は、「セラミド」。セラミドは肌本来のバリア機能を構成する重要な成分で、外から補うことで乱れたバリア機能を整え、水分の蒸発を防いでくれます。二つ目は、「ナイアシンアミド」。厚生労働省もシワ改善の有効成分として認めている成分で、肌内部のコラーゲン生成を促進して、ハリや弾力を取り戻す働きがあります。三つ目は、「フラーレン」。ビタミンCと同等の高い抗酸化作用を持ち、肌老化の原因となる活性酸素を除去。秋の敏感肌特有の炎症反応や肌トラブルをやわらげ、健やかな状態へ導いてくれます。これら3つの成分がバランスよく配合された化粧水を選ぶことで、単なる水分補給にとどまらず、肌そのものの力を底上げできます。そして、化粧水を使う際に意識したいのが、「ハンドプレス方式」です。化粧水を手のひらにとり、両手で軽く温めてから、顔全体をじっくりと包み込むように押さえていきます。おでこ、両頬、あごの順番で、手のぬくもりを伝えるように優しくプレスしてください。肌がもっちりと手のひらに吸い付く感じがしたら、しっかりと水分が届いたサインです。

 

実践法③|機能性の高い『油分のフタ』でスキンケア効果を高めましょう

三つ目の実践法です。せっかく補給した美容成分や水分を逃さないためには、「油分でフタをする」ことが欠かせません。ここでは、この最後のステップをより効果的にする方法を紹介します。

スキンケアの仕上げに使う乳液やクリームは、単なる保湿だけでなく、日中に受けたダメージを癒し、夜の間に肌が再生するのを助けるという重要な役割を担っています。

前項で紹介したセラミド・ナイアシンアミド・フラーレンなどの成分が、仕上げのクリームにも配合されていれば、その効果をより高められます。

さらに、ここに2つの成分をプラスすると、スキンケアの仕上がりをぐっと高められます。

一つ目は、「シカ(CICA)」成分です。最近よく耳にするこの成分は、外部刺激によって赤みが生じたり、敏感になったりした肌を効果的に落ち着かせてくれます。特に季節の変わり目で肌の調子が不安定になりやすい時期には、とても頼もしい存在です。二つ目は、「ペプチド」です。ペプチドはコラーゲンを作る材料となるタンパク質の一部で、肌内部にコラーゲン生成を促すサインを送る働きを持っています。これにより、ハリや弾力を引き出す効果が期待できます。つまり、肌を落ち着かせるシカと、ハリを与えるペプチド、この2つの成分が配合されたクリームを「油分のフタ」として使えば、秋のスキンケア効果をいっそう引き出せるのです。

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実践法④|体の内側から満たす『インナーケア』

最後、四つ目の実践法です。有効成分が配合された化粧水やクリームを肌に塗ることは大切ですが忘れてはいけないのは、肌は私たちが食べたものから作られているという事実です。

「サルコペニア」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。

私たちの体の筋肉は、40歳を過ぎると毎年約1%ずつ減少していくといわれています。これが老化の厳しい現実です。そして重要なのは、筋肉の減少は腕や脚だけで起こるのではないという点です。

実は、顔のハリを支えている「表情筋」も、年齢とともに衰えていきます。顔の筋肉が減少すると、その上にある皮膚は支えを失い、フェイスラインの崩れや頬のこけにつながっていきます。これが、加齢によって顔の印象が変化する大きな原因のひとつです。

だからこそ、顔の筋肉という「土台」を守るためには、意識的にタンパク質を摂ることが欠かせません。さらに、肌の約80%を構成する「レンガ」のような存在であるコラーゲンを一緒に補うことで、より高い相乗効果が期待できます。

筋肉という土台をタンパク質でしっかり支え、肌というレンガをコラーゲンで満たしてあげるイメージです。そのため、コラーゲンとプロテインパウダーを併用して摂取することをおすすめします。

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まとめ

秋の「老化特急列車」から途中下車するためには、日々のスキンケアを見直すことが大切です。
まず、弱酸性の洗顔料で肌に負担をかけずに洗うこと。次に、セラミドやナイアシンアミドを配合した化粧水を、ハンドプレスでじっくり浸透させること。
そのあと、シカやペプチドを含むクリームで肌を落ち着かせながらハリを与えること。そして最後に、プロテインとコラーゲンを意識的に摂取して、肌の土台を内側から整えることです。

化粧品を選ぶ際は、ブランドや価格だけにとらわれず、臨床試験で効果が実証されている成分が配合されているかをしっかり確認することが、何よりも大切といえるでしょう。

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