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【必見】40代からの顔のたるみ|本当の原因は「皮膚」ではありません【医師が解説】

年齢を重ねると、フェイスラインが崩れたり、頬の脂肪(メーラーファット)が下がってほうれい線やマリオネットラインが深くなるなど、いわゆる「たるみ」の症状が現れます。では、このたるみはなぜ起こるのでしょうか。

本記事では、顔のたるみが起こる根本的なメカニズムや、自宅で取り入れられる対策、美容皮膚科で受けられる専門的なサポートなどを詳しく解説します。


私たちの顔がたるむのはなぜなのか?

顔のたるみの原因を「皮膚が伸びること」だと考えているのであれば、問題の半分しか見えていないことになります。なぜなら、より根本的な原因は、皮膚の下――目には見えない「皮膚の土台」の崩れにあるからです。


加齢による筋肉の衰え

一つ目の原因は、「顔の筋肉」の減少です。筋肉は40歳を過ぎると毎年約1%ずつ自然に減少していきます。これは腕や足の筋肉に限った話ではありません。最近の研究では、顔のハリを支える「顔の筋肉」も、体の筋肉と同じように加齢とともに減少することが明らかになっています。

顔の筋肉は、皮膚という「建物」を支える骨格のような存在です。この骨格が弱くなれば、その上にある皮膚も支えを失って崩れ落ちていくのは当然のことと言えるでしょう。これこそが、年齢とともにフェイスラインが崩れ、頬がこけて見える根本的な原因の一つです。


重要な成分の減少

二つ目の原因は、皮膚の内側にある「重要な成分」が減ってしまうことです。もちろん、皮膚そのものの老化も大きな要因といえます。皮膚の約80%を占め、建物でたとえると「レンガ」の役割を果たすコラーゲン、そのレンガ同士を結びつけるエラスチン、水分を蓄える「タンク」であるヒアルロン酸といった成分は、年齢とともに急速に減少していきます。

骨格にあたる筋肉が弱っているうえに、レンガであるコラーゲンまで失われてしまえば、たるみが加速するのは避けられません。


自宅でできる「たるみ」対策

老化そのものを止めることはできませんが、進行をゆるやかにすることは十分可能です。
ここでは、自宅で無理なく続けられる、医学的にも効果が確認された方法をご紹介します。


インナーケア|肌の「土台」を再建する栄養摂取

崩れてしまった骨格やレンガを再び築くためには、まず「材料」をしっかり供給する必要があります。その基本となるのが、日々の「食事」です。

動物性タンパク質
鶏の胸肉は体に良いと言われますが、毎日食べ続けていると、どうしても飽きてしまいます。そのため、タンパク質の選択肢を広げておくことが大切です。必須アミノ酸が多い卵、タンパク質とオメガ3を含む青魚(サバ、サーモン、イワシ)、鉄分と亜鉛を補給しやすい脂肪の少ない赤身肉(牛もも肉など)をバランスよく取り入れることで、質の高いタンパク質を無理なく摂取できます。

植物性タンパク質
大豆もタンパク質の摂取において、非常に優れた選択肢のひとつです。豆腐、豆乳、納豆、枝豆など、さまざまな形で摂取できます。また、レンズ豆やひよこ豆といった豆類もタンパク質と食物繊維が豊富な食材としておすすめです。

コラーゲンの合成を助ける栄養素
体が効率よくコラーゲンを生成するには、その合成をサポートする栄養素が欠かせません。アミノ酸とともに働くビタミンC(パプリカ、ブロッコリー、キウイ)や、銅・亜鉛(ナッツ類、牡蠣)を意識的に摂取しましょう。

サプリメントによるケア
忙しい現代人にとって、毎日の食事だけで必要な栄養を補うのは難しい場合もあります。そんなときは、サプリメントを活用するのも有効な方法です。特に、筋肉を支えるタンパク質、皮膚を構成するコラーゲン、そしてコラーゲン同士の隙間を満たしてハリを維持するヒアルロン酸の3つは、合わせて摂取することでより効果的に働きます。

タンパク質は、体内で炎症を起こしにくい植物性のものを選ぶと安心です。コラーゲンは、吸収率を高めた低分子ペプチドタイプがおすすめです。さらに、ヒアルロン酸も併せて補うことで、肌のたるみを予防することができます。

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「顔の筋肉」を鍛えるトレーニング

「土台」を再建する材料を供給したら、次は骨格そのものを直接鍛える番です。ジムで下半身や上半身の筋肉を鍛えるように、顔の筋肉もしっかり動かすことで、たるみの予防につながります。

「顔の筋トレはしわを増やすのでは?」という声もありますが、今回紹介する『タイガーグロウル体操』は皮膚を引っ張るのではなく、筋肉そのものを鍛えられる点が特長です。正しい方法で行えば安全性も高く、十分な効果が期待できます。この運動は、普段あまり使われない顔全体の筋肉を刺激し、血行を促してハリを呼び覚ますのにとても効果的です。

まず、背筋を伸ばして正面を向きます。次に、口を大きく開き、「ガオー!」と叫ぶようなイメージで顔全体の筋肉を大きく広げます。その際、目はしっかり見開き、鼻にしわが寄るほど力を入れ、頬と口周りの筋肉をできる限り外側へ広げてください。

そして、顔全体が最大限に伸びた状態を10秒間キープします。

この動作を朝5回・夜5回、継続的に行いましょう。

注意点として、皮膚を手で押したり引いたりせず、あくまでも筋肉の力だけで動かすことが重要です。また、ストローを使った口元の筋肉ストレッチも、マリオネットラインの予防に優れた効果を発揮します。


表面のケア|ハリに有効な成分の活用

最後に、皮膚の表面をケアする方法として、医学的に効果が確認されている成分をご紹介します。

まず、日焼け止めはすべてのケアの基本です。紫外線はコラーゲンとエラスチンを破壊する最大の敵であるため、毎日欠かさず塗る習慣を身につけましょう。

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また、化粧品を選ぶ際は、ブランド名よりも、臨床的にハリ改善の効果が確認されている成分が入っているかをチェックすることが大切です。

主な有効成分として、以下のものが挙げられます。

 

ビタミンC
強力な抗酸化作用で紫外線などの外部刺激から肌を守りつつ、コラーゲンの合成を直接促す、ハリの維持には欠かせない成分です。

ペプチド
肌内部にコラーゲン生成を促すシグナルを送り、ハリを高める効果が期待できます。

ナイアシンアミド
しわ改善の機能性が認められた成分で、肌内部のコラーゲン生成を助け、ハリの向上に役立ちます。

パクチオール
「植物性レチノール」と呼ばれ、刺激が少ない一方でコラーゲン生成を促し、ハリの改善に役立つ成分です。

トリプルセラム
サリチル酸・グリコール酸・マンデル酸を配合したトリプルセラムは、毛穴を引き締めるだけでなく、抗酸化作用やコラーゲン生成の促進にも効果があり、ハリの改善をサポートします。


美容皮膚科で受けられる「たるみ」ケア

ホームケアは、たるみの進行スピードを遅らせるうえで非常に重要です。

しかし、すでに進行したたるみをより積極的に改善したい場合は、美容皮膚科クリニックでサポートを受けるのも一つの方法です。

クリニックでは、以下のような施術を受けられます。

HIFU(ハイフ)リフティング(ウルセラなど)高強度焦点式超音波を利用し、皮膚の奥にある筋膜(SMAS)層までエネルギーを届ける施術です。組織を収縮させてコラーゲン再生を促し、リフティング効果をもたらします。

高周波リフティング(サーマクール、インモードなど)高周波エネルギーによって皮膚の真皮層に熱を発生させ、老化したコラーゲンを変性させることで新しいコラーゲンの生成を促進し、肌を引き締める施術です。

コラーゲンブースター注射(ジュベルック、スカルプトラなど)PLLAやPDLLAといったコラーゲン生成誘導物質を皮膚に直接注入し、自らの力でコラーゲンを生み出す働きを促す施術です。皮膚の内側から自然なボリューム感が生まれ、ハリの改善が期待できます。

これらの施術は、肌の状態やたるみの程度によって適した方法が異なるため、必ず皮膚科医のカウンセリングを受けて、自分にあった施術を選ぶことが大切です。


まとめ

今回の記事の内容をもう一度整理します。

1. 顔のたるみの根本原因は、皮膚の下にある筋肉の衰えと、皮膚内部のコラーゲン減少にあるということ。

2. たるみの進行を遅らせるためには、インナーケアとしてタンパク質・コラーゲン・ヒアルロン酸を適切に補い、必要な栄養素をしっかり供給すること。

3. 顔の筋トレやストレッチを取り入れ、肌のハリを支える顔の筋肉を日常的にケアすること。

4. 化粧品はブランドよりも、臨床的に効果が確認されている成分が配合されたものを選び、皮膚表面のケアを継続すること。

5. 美容皮膚科の施術で積極的なサポートを受けることはできるが、インナーケア・運動・表面ケアを続けなければ効果は長続きせず、数ヶ月後には再びたるみが戻ってしまうということ。

高額な費用を払って受けた施術の効果を長く健康的に維持するための鍵は、毎日コツコツ続けるインナーケア、顔の筋トレ、そして皮膚表面のケアです。

これらのポイントをしっかり意識して、日々のケアに役立ててみてください。

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